「市や県の仕事にもチャレンジしたい」と思ったら
「公共工事の入札に参加したいのですが、ケイシンというものが必要だと聞きました。
それが何か分かりません。どうすればいいですか?」
最近、こういったご相談を多くいただくようになりました。
特に地元密着で仕事をされてきた中小の建設業者様が、
「そろそろ市や県の仕事にもチャレンジしたい」と思ったとき、
まず初めにしなければならないのが「経営事項審査(経審)」という手続きです。
経審は確かに複雑ですが、要点を押さえつつ全体像をイメージできるよう、
実際に当事務所がサポートした事例をもとにご説明させていただきます。
【CASE】はじめての経審、何から始めれば…?
兵庫県の土木工事業・S社様(従業員16名・個人事業から法人化して7年目)の場合
「市から『入札に参加するなら経審が必要ですよ』と言われたけど、まったく分からなくて…」
そうお話されたのは、法人化7年目の社長様。
これまで地盤改良工事を中心に地元で堅実に仕事をされていましたが、
今後は市発注の小規模公共工事にも取り組んでいきたいとのご意向でした。
初めての壁:「経審って、何が必要なんですか?」
ヒアリングの中で出てきたご不安は、次のようなものでした:
• 建設業許可は持っているが、経審については全く初めて
• 税理士にも聞いたが、具体的な手順までは分からない
• 「評点」というのがあるらしいが、うちは点数が出るのか不安
• 書類の準備にどれだけ時間がかかるかも見当がつかない
経審って何をするの?
ここで簡単に「経審とは?」をおさらいしておきましょう。
経営事項審査(経審)とは、
公共工事の入札に参加するために必要な建設業者の「点数付け」制度です。
その会社の、経営状況や、技術力、社会性などを点数化して、総合評定値(「P点」と言ったりします)という点数を算出するのが目的です。
このP点が、入札参加するときの一定の基準になります。
手続きはどう進めたのか?
はじめての経審では、
「何を準備すればいいのか分からない」
「どこに何を提出するのか分からない」
といった不安がつきものです。
S社様のケースでも、最初は全くの手探り状態からのスタートでしたが、
以下のようなステップで無理なく進めることができました。
Step1|建設業許可の内容と決算書類のチェック
まず確認したのは、「建設業許可の内容」と「最新の決算書類の中身」です。
S社様の場合、すでに「土木一式工事」や「とび土工工事」「解体工事」などの一般許可をお持ちでしたので、その点はクリア。
ただし、経審では毎年の決算内容が点数に大きく影響します。
まずは、以下の資料をお預かりし、内容を丁寧に確認しました。
• 決算書(貸借対照表・損益計算書・勘定科目内訳書)
• 税務署提出済の法人税申告書
• 総勘定元帳(あれば望ましい)
社長様は「税理士さんにすべて任せているから…」とやや不安そうでしたが、税理士さんと連携を取りながら必要項目を明確に整理することで、早い段階でゴールが見えてきました。
Step2|経営状況分析申請(Y点)に向けた準備
経審では、まず「経営状況分析申請」が必要になります。これは国土交通大臣の登録を受けた分析機関に提出するもので、いわば財務健全性を点数化する工程です。
ここでは以下のような情報をもとに、各種の比率や指標が点数化されます:
• 自己資本比率
• 売上高
• 流動比率
• 営業利益率
• 他に有利子負債や利益剰余金など
Step3|経審申請書の作成と必要資料の収集(Z点・W点など)
次に行ったのが、実際の経営事項審査の申請です。
ここでは、経営状況(Y点)以外にも以下のような点数が関係してきます。
• 技術職員の有資格者・経験年数(Z点)
• 法令遵守、社会保険加入、建設キャリアアップ等(W点)
S社様の場合、有資格者や現場経験のあるベテラン従業員が在籍しており、以下のような手順で技術者情報を整備しました:
• 資格証(建築施工管理技士など)の原本確認と写し
• 実務経験証明の資料
• 労働保険・社会保険の加入履歴証明の取得
また、技術職員の配置状況を明確にするため、社内の役職体制や勤務実態なども整理し、申請書に反映しました。
Step4|県への申請とその後のフォロー
必要な書類がすべて整った段階で、兵庫県へ申請を行いました。
社長様には本業に集中していただきながら、当職が窓口対応をすべて代行いたしました。
Step5|総合評定値(P点)の通知と今後のアドバイス
申請から約1か月後、無事にS社様の「総合評定値(P点)」が通知されました。
当事務所では、今後の入札参加に向けての登録申請(競争入札参加資格申請)もサポートいたしました。
さらに、次回以降の経審に向けて、
• 今年度の財務数値の改善ポイント
• 技術職員の資格取得支援
• 建設キャリアアップ制度(CCUS)の登録
といった、長期的な戦略もお話しさせていただき、
今後の発展に向けた具体的なアクションも共有できました。
サポートのポイント
S社様のように、はじめて経審に取り組む場合でも、下記のようなサポート体制を整えています:
• 必要書類のご案内と取得サポート
• 点数に影響する要素の事前アドバイス
• 税理士・社労士などとの連携による書類整備
• 窓口提出ややり取りもすべて当職が代行
「経審って難しそう…」そう思ったら、まずご相談ください
はじめての手続きは誰でも不安なものです。
でも、ひとつずつ進めれば、必ず前に進むことができます。
「ウチもそろそろ入札にチャレンジしてみようか…」
そんなタイミングで、私たちのような専門家がお手伝いできることがたくさんあります。
建設業許可のこと、相談してみませんか?
「許可が必要って言われたけど、何から始めたらいいのか…」
「書類が多すぎて手が止まっている…」
そんなときは、一度ご相談ください。
大阪府・兵庫県の建設業許可に詳しい当事務所が、あなたの申請をしっかりサポートいたします。
よくあるご相談
建設業許可の申請には、意外と多くの落とし穴があります。
当事務所に寄せられるご相談の一例をご紹介します。
• 「資格がいるの?経験だけじゃダメ?」
• 「建築一式で出そうとしたら、窓口で断られた」
• 「資料を集めるのが面倒で、つい後回しにしてしまう」
• 「役所に問い合わせたけど、イマイチよく分からない…」
そんな悩みに、建設業許可専門の行政書士として、丁寧に対応します。
こんな方におすすめです
兵庫県で建設業許可を取りたい
土日や夜間にも対応してくれる専門家を探している
「結局、ウチはどうしたらいいの?」をちゃんと教えてほしい
許可後の手続き(更新・決算変更届など)も任せたい
相談から許可取得までの流れ
Step 1|まずはお電話をください(相談無料)
土日祝・夜間でも対応しています。
「話を聞いてみたい」だけでもOKです。
Step 2|必要なものをご案内 → お見積り
許可取得の可能性を判断し、必要書類をご案内。
費用も事前に明確にお伝えしますので安心です。
Step 3|書類の作成はお任せください
申請に必要な書類を一式ご用意します。
謄本などの取得もこちらで代行いたします。
Step 4|ご確認・押印 → 当事務所が提出代行
書類は当事務所からお持ちしますので、ご確認・押印をお願いするだけ。
役所への提出もすべてお任せください。
Step 5|申請完了 → 許可取得へ!
申請後、1~2ヶ月程度で許可が交付されます。
よくあるご質問
Q. 何を用意すればいいの?
A. 以下のようなものがあればOKです(ご相談の際に詳しくご案内します)。
• <個人の方> 確定申告書/住民票など
• <法人の方> 履歴事項全部証明書/定款/決算書など
• 経験を証明する書類(請求書・契約書・現場写真など)
• 保有資格の証明書(あれば)
「これで大丈夫かな?」と思ったら、とりあえずバサッと段ボール箱でご用意いただくだけでも構いません。
必要なものはこちらで選別・整理いたします。
当事務所に依頼するメリット
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