ビジネスのヒント

建設業者は副業禁止???

 

男なら、
会社をでっかくして、いくつも会社を経営して…
なんてことに憧れたりするものですが

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建設業許可をお持ちのBさん
不動産業も兼業しています。

このたび、
どちらも業績が伸びて、事業が大きくなってきたので
会社を分けようと思い、税理士さんに相談しました。
いろいろ計算してくれたり、シミュレーションしてもらったりした結果、
税務的に問題ないし、その方が節税になるので

「もうひとつ会社を作りましょう。」

ということになりました。

 

ところが、です。

 

そう簡単にいかないのが、建設業許可なのです。

そして
意外とやっかいなのが、このパターン。

役員は、Bさんひとり。

建設業許可を取るときに
Bさんが「経営管理責任者」かつ「専任技術者」
になっています。

で、

不動産免許(宅建業免許)も持っていますが、
そちらも
Bさんが取引士として登録されています。

 

ん???

兼業してるじゃん?

 

いいところに気が付きましたね
例外的に兼業できる場合があります。

それは、
ざっくり言いますと

「同じ会社であること。」

これが、
「別の」会社ということになると
途端に面倒なことになります。

現実的には、看板を分けただけで、
同じ人間が、同じ場所でやっているのに
いきなり複雑怪奇な手続きをクリアしなければならなくなってしまいます。

そうなると、めんどくさいのが、
宅建にも建設業にもある要件

「専任」です。

そう、
「掛け持ち」はご法度。

 

「え、自分の会社なんだけど…(-“-)」

 

ダメです。

実際はたとえ同じ人間でも
法律的には
別の会社である以上、別人とされてしまいます。

自分が作った会社なのに
よその会社と掛け持ちしてるということになってしまうのです。

 

絶対無理というわけではないですが、

フロアを分けろだの、

代わりの人間を連れてこいだの

どっちの社会保険に入るだの

役員報酬はどうだの

 

まぁ、面倒です。

 

多角化経営にはご注意を。

 

 

 

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